カニがおいしかった…

オーストラリアに移住して、初めの頃、うれしかったのが、カニとかエビが安かったこと。ただし、これはもう30年前のことで、今は高くなりました。

シャコエビもありました。

エビはゆでてすぐ食べられる状態で売ってます。今はだいたい東南アジアからで養殖された輸入物が多いです。

カニかまぼこもいつの頃からか、あちらでも見かけるようになりました。これは日本の真似です。

 

日本に住んで3年以上、カニは値段を見るだけの状態です。

最後にちゃんと食べたのは5年くらい前、ソロモン諸島の市場で同僚が買ったのをごちそうになりました。

 

しかし、たまにはカニもいいんじゃないでしょうか? 食べるからにはおいしいのを食べたい!

 

北海道の釧路から届くという「カニと言えば北釧水産」はいかがでしょう。

 

このリンクはクリックする前に、相当の覚悟をしておかないと、おいしそうなものがありすぎます。

 

会社の紹介では、カニの大卸しで、品質にこだわりをもっているということです。



無添加のイクラ

カニだけでなく、ウニやイクラも売っているそうですが、私がひかれたのは「無添加のイクラ」という部分。

 

イクラは英語でもikraです。もともとはロシア語でしょうか?

ロシア語よりもっと前、ラテン語にiquereaというのがあったそうな…

と、YAHOO知恵袋に誰かが回答しておられました。

 

英語で検索したらもっと詳しいのが出るかとやってみたら、おもしろい話が。

「ロシア語ではikra、日本語ではikura、これは偶然でしょうか」という質問。

中には日本語からロシア語になったのかなんて言う、日本びいきのかたも。

ついでに、日本語じゃikuraはhow muchだね、なんてひとも。おいおい、それは広げ過ぎじゃ。

 

ともかく、真実を伝えるというのは難しいものです。私たちにとっちゃ当然のようなことでも、みんなにとってそうではない…

 

イクラは最近、オーストラリアでも売っています。たぶん南の端のタスマニアで養殖しているサーモンの卵だと思います。

ikraじゃなくsalmon caviarと呼んでいます。

イクラはおいしいですが、日本のは味をつけてあって、化学調味料入りが主です。

 

だから買うなら北釧の無添加イクラでしょう。


 

カニ、イクラ、そしてウニ

私がウニと出会ったのはたぶん、40数年前の大学の臨界実習。

白浜の京大の臨海実験所に泊めてもらって、海の生物とふれあい?ました。

勉強しっかりしない・できない高校生が、拾ってくれた大学に入ったのですから、もちろん京大など遠い存在でしたが。

そこで、ムラサキウニを海から拾ってきて、解剖?しました。ふつう食べるのはバフンウニなんですね。

 

ムラサキウニの中がどうなっていたかは覚えていません。他に何をしたのかも忘れました(笑)。

 

たまに白浜の方に行って、水族館の標識を見ると、40数年前をなつかしく思います。

ウニで検索したら、ムラサキウニは海藻を食い荒らす悪いやつなんだそうです。商品価値の高いサザエやアワビの餌が減ってしまうようです。

そこで、誰かが思いついて、農家の売れないキャベツや外の葉を与えてみたら、ムラサキキャベツが太って売れるようになったんだそうです。

へーえ。なんでもやってみないとわからないものです。Eureka!



ホタテガイScallop

北釧水産のホームページを見ていたら、まだまだおいしそうなものがありました。

まず、ホタテガイの貝柱。これは上手に作った模造品もありますが、やはり本物にまさるものはない…

 

サイトの宣伝文句には、「ホタテが毎日食べたくなる!」とありますが、破産しませんか?

量がまとまるほどお安くなるようで、200gで2000円ほど、1kgで7000円足らず。1kgなら30個ほど入っているようですから、1日1個ずつ食べる?

 

それから、牡蠣と言えば広島と思っていましたが、北海道でもとれるんですね。

寒いところだから1年中、牡蠣が食べられるんだそうです。

 

日本では牡蠣というとビニールのチューブに入っているイメージですが、オーストラリアでは殻の上にのったのが並んでいて6個いくら、12個いくらという感じです。

(鶏の卵も1ケースは10個じゃなくて12個入りです)

 

 

 



海の幸がいっぱい北釧水産、ニシンは?

私、もうひとつ、好きなものがありまして。それは、herring ニシンです。

身欠きにしんを甘辛く炊いたのもきらいじゃありませんが、もっと好きなのは生のニシンの甘酢漬け。

 

Rollmops とか Bismark Herring とかいう名前で、ガラスビン入り。ドイツとか北欧とかから輸入しています。なにしろ移民の国ですから。

 

これに出会ったのはオーストラリアでデリカテッセンをやったとき。

 

 

なんでもやりたい私なので、デリカテッセンのビジネスを居抜きで買って2年ほどやりました。

しかし、周辺の人口の高齢化および駐車場のない道路沿いの店に来る人は限られていて、結局、きれいに設備等取り外して、家主さんにお返ししました。

ただ、その間、家族一同、および、庭で飼っていたニワトリさんとアヒルさんも一緒に、みんなでおいしいものをたくさん食べました。

ニワトリさんはハムが大好きだなんて知らないでしょ?

残念ながら末っ子は生まれていなかったのでその恩恵は受けませんでした。

 

北海道でニシンが獲れなくなった話は有名ですが、生のニシンを酢漬けにしないのでしょうか? おいしいのに…

北釧水産で売っているのは一夜干しのニシンです。

 

移住して何年もたってから、北海道に行って鉄道に乗ったことがありました。

沿線の風景が広々として、オーストラリアに似ていて、ああ、これならわざわざオーストラリアに行くこともなかったかと思いました。

 

北海道だったら今頃当然のようにおいしい北の海の魚介類を食べていたでしょうし、冬も家の中は暖かだったでしょう。

でも、オーストラリアに行かなければ、おいしい酢漬けのニシンには出会えなかったから、やっぱりオーストラリアが正解ですね(笑)。

 

この北釧水産のサイトで、あら、こんなのもあったの?というのがラム肉 Lamb です。

オーストラリアはニュージーランドと並んでヒツジの国ですから、羊の肉を食べます。

昔はとっても安くて、安いものなら 1kg $1.98 つまり100g 20円程度で買えましたが、今は高級食材になってしまいました。

干ばつで内陸の方で草が育たなかったりするので、羊を飼う牧場が減ったためのようです。

 

北釧水産のラム肉はオーストラリア産だそうです。なーんだ、北海道の自然の中で育ったんじゃないんだと思うと同時に、オーストラリアのおうちが懐かしいです。